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手袋を着用した研究者がデータを確認しながら議論や記録を行っている様子

東京大学大学院医学系研究科 免疫学教室との共同研究が開始されました

間葉系幹細胞(MSC)の臨床実用化に向けた研究開発を推進

当社は、東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学講座 免疫学教室(教授:高柳 広、以下「高柳研究室」)と、間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem/Stromal Cells:MSC)の臨床実用化に向けた共同研究を開始いたしました。

■ 共同研究の背景

MSC は、組織修復や免疫調節など多様な機能を有する細胞として、再生医療をはじめとする幅広い医療分野で研究が進められています。

私達が体内に持つ「幹細胞」は、「受精卵(全能性幹細胞)」から始まり、その多くはあらゆる組織細胞(骨細胞、筋細胞、神経細胞)に分化します。
一方で、その一部はMSC(間葉系幹細胞)として組織細胞に分化せずに我々の体内に残ります。
MSCは、受精卵ではないにもかかわらず、様々な組織細胞に分化できる「多分化能」を有しており、体の成長や、傷の修復などに使われると考えられています。

再生医療分野においては、MSCの有する「創傷治癒」「免疫調整」などの能力を利用した様々な治療薬の開発が進んでおり、現在日本でも、脳損傷や免疫疾患などを対象にした複数の幹細胞治療薬が保険適用になっています。

保険適用になっていない治療においても様々な研究が行われており、当社では、
①血管の炎症環境の改善や、内皮機能及び損傷組織の修復促進能力を応用した「動脈硬化治療」
② 炎症抑制や繊維化の進行抑制、肝機能の改善能力を応用した「肝硬変治療」
③ 炎症抑制や免疫機能の調整、神経保護・再生促進能力を応用した「アルツハイマー治療」
などの開発を目指し、研究開発を進めています。

※図はMSCについて研究されている作用・治療可能性を模式的に示したものであり、臨床効果が確立していることを示すものではありません。

一方で、MSC を臨床において実用化するためには、MSC の「品質の安定化」や「安全性の確保」が非常に重要です。

当社は、再生医療等製品の課題解決と実用化に向けて、独自の培養技術や低分子化合物の応用利用などの研究開発を進めております。また、特定細胞加工物の受託製造、医療支援事業などを展開しています。

今回、共同で研究を行う東京大学の高柳研究室は、免疫学を基盤として、細胞の分化・機能制御や、体細胞と免疫細胞の相互作用などに関する研究を得意としています。

■ 今後の展開

今後は、それぞれが有する研究基盤と専門的知見を組み合わせ、MSC を用いた治療に関連する基礎研究、及び臨床実用化に向けた研究開発を共同で進めてまいります。